お知らせ
RealizeEdge Partners、タンパク質分解誘導剤創製に向けた協業体制を構築
株式会社RealizeEdge Partners(本社:東京都中央区、代表取締役社長:志鷹 義嗣、以下「RealizeEdge Partners」)は、タンパク質分解誘導剤(Targeted Protein Degrader、以下「TPD」)および抗体とTPDを組み合わせた新規モダリティ「Degrader-Antibody Conjugate(DAC)※」を活用した医薬品の創製を目指す新規スタートアップ(以下、「TPD/DAC newCo」)の設立を支援するため、創薬プラットフォーム企業のAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:岡田 健吾、以下「Axcelead DDP」)ならびに AI・計算科学に強みを持つ株式会社ゼウレカ(東京都港区、代表取締役社長:永江 大成、以下「ゼウレカ」)と協業体制を構築しました。
■ 協業の背景と目的
RealizeEdge Partnersは、研究者や起業家が持つ創薬シーズの事業化を支援しています。TPD/DAC newCoの設立支援は、その取り組みの第一弾にあたります。今回の協業体制は、リードプログラムの推進および資金調達の加速化にむけ、AI・計算科学を活用した分子設計・最適化、化合物合成、スクリーニング、in vitro評価を担う企業の専門性を統合し、研究段階から事業実装に至るまでのシームレスな支援を実現するものです。
■ 今後の展望
RealizeEdge Partnersは、今後もアカデミアやスタートアップ、製薬企業、VC、創薬関連企業などとの連携を通じ、有望なアセットや技術の特定とその特性に応じた最適な協業体制を共創パートナーや起業家と構築し、創薬シーズの社会実装を支援してまいります。
※ Degrader-Antibody Conjugate(DAC)は、タンパク質分解誘導剤を抗体に結合させる技術であり、抗体医薬の高い標的選択性とタンパク質分解誘導剤の強力な薬剤活性を融合する新しい創薬モダリティです。この技術により、従来の抗体医薬や抗体薬物複合体では治療が難しかった疾患や標的にもアプローチ可能になることが期待されます。
<Axcelead DDPについて>
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォームを引き継いで事業を開始した日本初の創薬ソリューションプロバイダーです。大規模化合物ライブラリーを含む最先端の研究基盤およびスクリーニング・化学・薬効薬理・DMPK・安全性といった創薬に必要な全ての機能を一つの拠点に集約し、シームレスな体制で効率的かつ柔軟な創薬支援サービスを提供しています。また、創薬に関する豊富な経験や知識と独自のAIプラットフォームを融合させることによって、高品質な新薬候補化合物を迅速に創出します。Axcelead DDPはこれらの強みを生かし、創薬ターゲットの探索から臨床開発への橋渡しまでのプロセスで直面する様々な課題に対するソリューションをワンストップで提供しています。
https://www.axcelead.com/
<ゼウレカについて>
ゼウレカは、最先端のAIやシミュレーション等の最新コンピューター技術を駆使し、創薬研究における大幅な効率化と成功率の改善を目指し、2021年11月に三井物産株式会社の100%子会社として設立されたAI創薬支援企業です。自社保有するスーパーコンピューターや計算創薬技術を用いて、製薬企業様向けにAI創薬支援サービスの提供や創薬を目的とした共同研究開発を行うと共に、創薬をはじめとしたヘルスケア業界におけるイノベーションハブであるTokyo-1プロジェクトを推進しています。
https://xeureka.co.jp
<RealizeEdge Partnersについて>
RealizeEdge Partnersは、2025年4月に設立されたスタートアップスタジオです。研究者・起業家とともに、創薬の事業構想から実行までを支援し、社会に届く医薬品の創出を目指しています。
https://realizeedge.com/